「雷鳥・ギャー太郎のつぶやき」

Chokomaka

我輩は、雷鳥のギャー太郎である。 今、この這松の中に潜んでいる。
 シィーーーッ!!目の前を我輩の体より大きな靴がドスン!ドスン!と通過して行く、人間の世界で、「トレッキングシューズ」と言う物らしい!
 ヒィーーッ・フゥー・ミィー ・・・・・・ココノツッ ・ トォーーッ!! 靴が10個、 五人だなッ!
暫くして、『ヤッホォォーーーッ!』 『ヤァァホ〜ォーーッ!』と、さっきのグループが叫んでいる。
 「ヤッホー平」で叫んでいるんだナッ!
 ここは、北アルプスの表銀座コース、この辺りがおいらの「縄張り」だ!
“銀座”かあッ!と、言うことは、おいらは、さながら「シティボーイ」かな?
チョット、羽並みを整えてッ  そして、身を、はすに構えて!!
 自己紹介の口上を一言
 『おひけえなすッて、我輩は、雷鳥のギャー太郎と申します。』
我輩の祖先は、大陸と日本列島が、地続きだった2万年前の氷河期に、トコトコトやって来て、その後、海で隔てられて、北へ戻れなくなっちまったので、高山に棲み付いたッ、と言うことさ!
 我々、日本列島のライチョウの生息地は、地球の南限なんだって!
 そうだ!「ギネス」に登録しちゃおうかな!
 ところで、我輩達の仲間もだいぶ減って来て、2.000羽を切ってしまった、1980年代には、3,000羽程居たんだが、激減してしまったんだ!
 エッ!何で少なくなったか?
 そりゃあ!我輩たちの世界にも、色々事情があってよッ!まあ!一番の原因は『地球温暖化』って言うやつよ!
 その温暖化は地球の北の地域や、標高の高いところ程、影響が大きくってさッ!這松の育成出来る場所が減ると、営巣場所も狭められるし、我輩達がテンからの避難場所も少なくなる。
 それと、温暖化になると、雪が減り、標高が高くても、野性生物が越冬で来るようになって来る。
 そこで、鹿が増えるわ、野性生物が棲み付くてッ、言う論法さッ! すると、どうなるかって?そりゃあ!我々の大事な食べ物を食い荒らされるし、「テン」なんて言う奴等と来たら、我輩達の仲間を食っちゃうんだぜ!たまったもんじぇねえやッ!
 鹿に、高山植物を食い荒らされたら、我輩達の生活する処が無くなちゃうわねぇ!
 ちなみに、平均気温が2℃上がると、ライチョウの6割強の縄張りが減少する、なーーんて、言うデーターもあるそうだぜ!
我輩達の仲間は、ほんの一握りになって来ちまった。
八ヶ岳では1940年〜1950年頃に絶滅して、今は、南アルプス・北アルプスに細々と残っている程度さッ! でも、平成21年6月に、70年ぶりに石川県の白山で、棲息が確認された、と言う朗報もあるんだ、羽や糞も見つかっているって言う話だ!
 今、我輩達を保護する活動も学者・研究者がやっているようだが、有り難いことだ!
 温暖化で、気温上昇が2〜3℃上がると、地球規模での影響が出ると、学者や全世界で躍起になっているらしい。
 温暖化を防ぐには、「温室効果ガス」の発生を減らす、そのためには、化石燃料に頼らない生活、例えば、電気の消費を減らす・マイカー規制をするなど、また、太陽光発電・電気自動車の活用などが、有効なんだってさッ!
 何はともあれ、我輩達の『絶滅の危機』を回避して貰いたいものだ!

 【最近気付いた高山の異変】
 ◆北アルプスなどで、次第に緑化が標高を上げている。(最初は、地衣類 次は、野草の繁殖が高度化して行く)
 ◆雌のライチョウが連れている雛の数が減っている。 (以前は、5〜6羽だったのが、最近は、3羽程度が多い)




我輩達の活動エリヤは、そんなに広くは無いんだ! 普段は、主に岩場が多く、天候の良い時は、天敵が怖いので、這松の中でひっそりとしているんだ。
 天候が悪くなった時が、チャンス!動き回るのは、主にそんな時が多いな! 
先日、ちょっと足を伸ばして、遊びに行ったら、下の写真の「レリーフ」とか言う物があったよ!
 昔、表銀座コースを拓いた「喜作」と言う人のレリーフなんだって! そこの処が鞍部で、ご太い鎖が張ってあって、人間どもが、キャーキャー言いながら、登り・降りしていたっけ!
 我輩は、這松の中で暫く楽しんで、見ていたんだ!ちょっと美人もいたんだぜ!!
さて、我輩も!婚活・婚活!!
 チョット!かわいい娘、見つけちゃった。 
 ふふふふッ! 
 そのうちにテレビの「新婚さんいらっしゃい」に出演しちゃおうかな! 完


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