「二つの星座」

Chokomaka・小森武夫

二つの星座日々の喧騒の中、たまには夜空を見上げて、宇宙誕生138億年と言う途方もない時間・空間を想像して「非日常」の時を過ごしてみては如何でしょう!
ジョッキを片手に持っても良し!双眼鏡を首にぶら下げても良し!夜空を見上げて『あの星はどのくらい遠くにあるのだろう?』『星座の神話・由来に思いを巡らす』なども、一興ではなかろうか!
「シンチレーション」とは星のまたたきのことで、遠くの星にウィンクをされたら、“投げッキス”などしてみては如何?

さて、話は変って私は、天文学・星座など専門的な知識は無いが、ちょっとしたことから、「自分の星」を持つことが出来た。
だいぶ昔の話になるが、「自分の星」を持ったのだった。「???」
ことの始めは、『自分の星を持つ』と言う主旨のことがが書かれていたのを読んだことから始まった。それによると、自分の星を持つことは、何処かに登録する訳でもなく、また、お金が掛かる訳でもない、単に、自分の心の楽しみとして、また心の糧として『自分の星』を持つことが出来るとのことだった。
それ以来、「カシオペア座は、私の星座」と成ったのである。
カシオペア座は、冬の夜空の頭上に、アルファベットのWの形をした五つの星からなり、右側の切れ込みに、M32(メシエ32)を従えた星座である。
私は、そのカシオペア座を自分の星座として“心の糧”にしてきた。
現役の頃は、終電での会社帰りに『今日は疲れた!』などと、心が落ち込む時もあった。そんな時は、夜空を見上げ『ああッ!あのカシオペアは、俺の星なんだ!こんな小さなことでくよくよするのはよそうッ!』そう考えることで、日々のチッポケな出来事や、厭なことでくよくよすることが馬鹿らしくなり、サラッと忘れることが出来た。
そして『ヨシッ!明日も頑張るぞッ!』と、気分転換出来たものだった。こ
れを読まれた方は、是非「自分の星」を持たれることをお勧めしたい。

次に、星座との出会いは、『オリオン座』であった。
平成23年9月中旬に仙人温泉小屋にお泊りのお客様から教えて頂いたのだった。
確か、九州からのお客様で、星に関して造詣が深く、朝食の際に、『昨夜は、星がザックザックと降るように良く見えた』『この小屋は、温泉もいいし、星も良く見えて最高!』との話しから始まり、「オリオン座」へと話しが転じた時だった。
『アッ!今なら丁度オリオン座が見えるよッ!』と言い、早速小屋の外に出てみた。すると、南東方向の稜線のシルエットの上に4つ星が燦然と輝いていた。
『あの、左上の赤い大きな星がベテルギウス、右下の白い星がリゲル』
『ああ!判ります!判ります!!』
『中央の3連星がオリオンベルトと呼ばれているんだ!』天体ショーに魅せられて会話は尽きることが無いほど続いたが、出発の時間も迫り、惜しくも切り上げとなった。
それ以来、オリオン座は、『私の二つ目の星座』となった。宇宙の何億年の歴史・何億光年離れた星達の中にある、小さな地球の一角の仙人温泉小屋での「一期一会」は、仙人温泉小屋へ訪れたお客様方の「お客様同志の出会い」「星空・温泉との巡りあわせ」がある。
“一夜の出会いと・別れ”は、宇宙の営みの中では、ほんの!ほんの瞬きのような一瞬なのかもしれない、しかし何時までも・何時までも、お互いの心のアルバムに焼きついた思い出として残っていくのだ!
「山屋」とは、今日の出来事に一喜一憂して、この次は・明日は・そして何時かは、と、夢を追い続ける「風の旅人」なのかもしれない夜明けまじかに、仙人温泉小屋から唐松岳方面を見る男の影、そしてその横には、女性の影がそっと寄り添い二つがひとつの影となった。仙人谷の上空には、オリオン座が煌めいていた。


Copyright(c)Sennin-OnsengoyaAllrightReserved.

戻る