仙人温泉トピックス

仙人の近況
「正月に健康のありがたみを知る。」
(仙人 2014年1月26日掲載)

人生において、失われてからその価値を知るものと言えば、健康は三本の指の中に入る。
健康であれば晩酌もたしなめるし、登山も楽しめる。1000万円ぐらいの借金でもなんとか返済できる。人が生きて行く条件として健康が必須であることは論を待たない。
その健康がある日突然に失われる時がある。正月の二日に首が痛くて回らなくなった。痛いのなんのって、激痛なのですよ。横になっても座っていても、立っていても痛い。笑っても咳をしても、唾を飲み込んでも痛い。どの位痛いのかは他人には解って貰えない。
救急車を呼んで病院に行こうかと思ったが、そうすれば即入院と云うことになる。せっかくの正月を病院で過ごすのは情けない。6日7日はどうしても出席したい新年会を控えていたのでなおさらだった。涙を流しながらベッドで身悶えしながら耐えた。
三日の朝も激痛は治まらない。丸首の下着が脱げない。トイレまで行くのが困難。箸を使う食事ができない。大好きなビールを飲むのにストローですする始末。三重苦どころの話ではないのですよ。
とりあえず、薬局で痛み止めの薬と湿布薬を女房に買ってきて貰った。薬を飲んで湿布をして安静にしていると夜には激痛が少し治まった。
黒部の仙人と名乗る前はずっと配管工事で飯を食ってきたので身体は酷使してきた。大人の筋肉ができていない十五歳の頃に、50キロのセメント袋を担がされたり、80キロの鉄管を天井に吊りこんだりしていたので通称ギックリ腰を何回も経験している。
首の激痛もギックリ腰とまったく同じ症状なので、一週間が過ぎれば炎症が治まって痛みは和らぐと思えた。
痛み止めの飲み薬が胃を荒らすので4日から酒を断った。すると不自由ながら車の運転ができるまで回復したのだった。
6、7、8日の新年会は出席できた。が、現場に復帰できる状態ではない。9日に整形外科病院でレントゲン写真を撮っての診断では、加齢による障害の痛みと云うことであった。診断をするだけで治療はナッシング。痛み止めの飲み薬を二週間飲んで、様子を見て下さいと医師は言いました。
ちょっと納得しかねたけれど。仕方のない症状なのだと諦めました。翌日は整体師の所で病状を診て貰うと、私の所は4日から診療していたので、我慢をせずに早くくれば良かったのに、と云う事でした。
整体治療院に二日置きに通ってマッサージ、電気治療、針治療を受けると仕事ができるまで回復した。まだ完全復帰とは言えないが、ともかくも銭を稼げる身体にはなったようだ。
災難は忘れた頃にやって来る、と云う迷言がある。病気、ケガ、交通事故はある日突然起こり得るのです。けれど、恐れてばかりでは生きて行けません。生きることとはリスクとの闘いなのです。敗者となった時は潔く去ろうと思ったぐらい、首の激痛で苦しんだ仙人の正月でした。


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