| 湯のひら記 投稿者:真空管 投稿日:2008/04/25(Fri) 20:05 No.116 | |
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しかし我らは、熊さんショックから立ち直って来ると共に、深刻な問題に思い至った。 小屋に食料が有るという前提で来たのだから、冗談ではなく霞みを食うかマムシを食わなければ、我ら一同は餓死してしまう状況に気がついたのだ。 それからは笑いも失せてゴミの山を漁った。 結局、食べられる物としてはインスタントラーメンのみという状況が、決定付けられてしまったのだが、その時は不幸中の幸いと思えた。 しかし、昼夜朝とラーメンを食って次の昼飯のラーメンは、かろうじて食ったが、夜は麺の臭いが鼻についてとても食えなかった。 小屋の廻りはコシアブラ、雪笹、ウド、姫竹と山菜の宝庫だけど、残念ながら天ぷら油が無く、来るとき採ったワラビも、アク抜き剤が無く、いつも味わっているので、今回も期待して来た山食生活が、台無しになってしまった。 だが熊さんもビールは100缶ほど、穴を開けずに残してくれる味なはからいを見せ、2日目にはゴミの中から紙パックの日本酒半升と、マムシ酒を見つけ出し、赤ペンキで守られた日本酒缶2本とで、舐める様にして飲む最低限の宴会の喜びは味わえた。
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